用語解説


dora

関節の可動性

 関節の可動性とは、関節に本来備わっている「遊び=余裕=緩衝」の機能のことです。
  普段、来院された方々には「関節の遊び=Joint Play」と説明しています。
  この機能が正常であることで、関節の運動(曲げたり、伸ばしたり)がスムースに行なえ、関節構造が傷むのを防ぎます。
  この機能が異常になると、関節運動の時「回転運動の中心軸の遷移」がスムースに行なえなくなります。 そうなると、動かしたときに関節に詰まった感じ、突っ張る感じがすることがあります。

 「この関節の遊び」の異常には、
(1)関節の構造に変形が起きてしまったために異常を示すもの。(関節症など骨の変形、関節包や靭帯の癒着、反対に腱や靭帯の断裂など病理的な問題)と、

(2)そういった問題はないが生理学的関節運動範囲内での異常。機能的な異常。
があります。
  構造の変形があれば生理学的な範囲での異常も起こりやすく、その場合、両者は並存していることがほとんどです。

 カイロなど手技療法でアプローチするのは、(2)の場合の異常です。そしてこの異常には二つの性質のものがあります。
遊びの少なくなっているもの =可動性減少 と、
遊びの多くなっているもの  =可動性亢進 です。

可動性減少
 腱や靭帯、関節包の短縮や筋肉の硬縮によるもの。姿勢のアンバランス、怪我、内蔵問題、精神的ストレス、栄養学的問題などが要因に考えられる。

可動性亢進
 関節包や靭帯の過伸張、筋肉の弱化によるもの。長時間同じ姿勢を続けたあとに関節に痛みを感じることが多い。



chiba

SOTとは?

 SOT(Sacro Occipital Technic = 仙骨後頭骨療法)

 たかやま療術院では、SOT(仙骨後頭骨療法)を中心に施術をしています。
 このテクニックは、「脳脊髄液」(脳と脊髄、末梢神経を保護し、栄養している。) の循環を改善することで神経の機能を高め、自然治癒力が全身に行き渡るように働きかけるテクニックです。
 脳脊髄液は頭骸骨と脊柱の中を循環しています。
 下端のメインとなる仙骨(骨盤の中央にある、くさび形の骨)と、
 上端のメインとなる後頭骨(頭蓋骨の底にある骨)という骨がテクニックの名称に使われています。

♪脊椎・骨盤調整♪

脳脊髄液(CSF)は、後頭骨と仙骨のポンプ作用で循環します。骨盤の仙腸関節、股関節、脊椎を調整することで CSFの循環に負荷の少ない環境にし、神経の機能を高め、自然治癒力が行き渡るよう働きかけます。

♪頭蓋骨調整♪

骨盤と頭蓋骨のバランスを修正、維持するために頭蓋骨の調整をします。また、CSFはその多くが脳室の脈絡叢という組織で血液から濾過されるようにして産生されます。 頭蓋骨を調整することでCSFの循環を促し、神経機能を高めます。

♪内臓機能調整♪

内臓機能の問題から、反射的に筋肉が収縮し、骨盤や脊柱が歪むことがあります。内臓機能の問題から頭痛、肩こり、腰痛が起こる とされる所以です。手技による反射テクニックで内臓機能を高め、疲労を軽減し、骨盤や脊柱への影響を除きます。

♪四肢調整♪

下肢や上肢のバランスは、骨盤や脊柱のバランスに大きく影響します。特に股関節の問題は、土台としての骨盤の機能を損ないます。
 脳や脊髄といった中枢の働きを守るためには、末梢である手足をないがしろにしたままではいけません。


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